ハンバートハンバート「おなじ話」の歌詞の意味を考える【悲し切なくなる曲】


ハンバートハンバートの名曲、「おなじ話」の歌詞を私なりに捉えた意味を考えたいと思います。

ハンバートハンバートは、男女二人組のデュオです。

メンバーは、佐藤 良成佐野 遊穂で夫婦です。

作詞・作曲は旦那である佐藤 良成が行っています。

ハンバートハンバートの曲は、独特な世界観と、優しく甘い2人の歌声が特徴であり、最大の魅力ですね。

今回は、名曲「おなじ話」について、歌詞を私なりに捉えた意味を考えたいと思います。

この「おなじ話」も、ハンバート・ワールドな曲と歌詞で創られていますね。

コードもシンプル、歌詞もシンプル。この無駄のない構成の中で、深くそして少し寂しさの余韻が残るような素晴らしく、美しい曲です。




「おなじ話」の登場人物

ハンバートハンバートが歌う「おなじ話」には、2人の人物が登場します。

僕と君です。

男と女であったり、同姓・異性問わず友人であったり。はたまた、自分と我が子とか自分と親なども当てはめることが出来ると思います。

どんな関係性の2人であろうと、僕と君の間で交わされる会話です。

ハンバートハンバートは、僕の部分を佐藤 良成が歌い、君の部分は佐野 遊穂が歌っています。

僕と君が部屋の中で会話をしているような歌詞ですが、よく聞いてみると、、、

ハンバートハンバートの歌詞は、聞いているとその情景が浮かんできて、まるで自分がその中にいるんじゃないかと勘違いしてしまうくらい気持ちが入ってしまいます。

まるで、ちょっとした小説を読んでいる気分ですね。

では、「おなじ話」の物語を紹介します。

 

「おなじ話」の歌詞 僕と君との会話

この曲は、僕の気持ち、言動を「(僕)佐藤 良成」が、君の気持ち、言動を「(君)佐野 遊穂」が歌います。

歌詞にも、(僕)、(君)を記載します。

(君)から見ると、(僕)のことは「君」と呼ぶため、少々ややこしいですが。。。

(僕)どこにいるの? (君)窓のそばにいるよ
(僕)何をしてるの? (君)何にもしてないよ
(僕)そばにおいでよ (君)今行くから待って
(僕)話をしよう (君)いいよ、まず君から

(僕)どこにいるの? (君)君のそばにいるよ
(僕)何を見てるの? (君)君のこと見てるよ
(僕)どこへ行くの? (君)どこへも行かないよ
(僕)・・・・・・・ (君)ずっとそばにいるよ

それから (僕)僕も君を見つめ
それから (君)いつも同じ話

(僕)どこにいるの? (君)となりの部屋にいるよ
(僕)何をしてるの? (君)手紙をかいてるの
(僕)そばにおいでよ (君)でももう行かなくちゃ
(僕)話をしよう (君)・・・・・・・・

それから (僕)君は僕を見つめ
それから (君)泣きながらわらった

さよなら (僕)ゆうべ夢を見たよ
さよなら (君)いつもおなじ話

出典:ハンバートハンバート 「おなじ話」

 

「おなじ話」の歌詞の意味を考える

曲の歌詞は、聞く人によって千差万別なとらえ方が出来ますが、私が捉えた歌詞の意味を考えたいと思います。

「おなじ話」の歌詞を聞くと、どうやら君はすでにこの世に居なくなっていて、僕の部屋に飾る君の写真を眺めながら、いつも同じことを話している情景が目に浮かんできます。

でも、君の魂は確かに僕の部屋に存在していて、共に一方通行ですが会話しているように感じます。

僕が「どこにいるの?」と聞くと、

君は「窓のそばにいるよ」と返し、

僕が「何をしてるの?」と聞くと、

君は「何にもしてないよ」と返す。

僕が「話をしよう」と言うと

君は「いいよ、まず君から」と言う。

僕は、君の写真にいつも同じことを話しているのでしょう。

君は、そばにいて返事もしているのに、会話は出来ない。。。

そんな悲し切ない情景ですね。

そして、ヴァース(サビ)。

1番のサビで、僕はいつも君のことを見つめ続けています。

そして、君は僕に、「いつもおなじ話してるねぇ」とでも言っているんでしょうね。

2番に入っても、やっぱ僕はいつもおなじ話をしています。

君は、その時その時の状況を返事しています。

でも、「もう行かなくちゃ」といい、返事をしない時もあります。

僕の部屋に居れないこともあるのでしょうかね。。

最後のヴァース(サビ)では、

写真を見ている僕は、「君も僕を見つめているね」と話しながら、

泣きながらわらっているんですね。

一番最後のヴァース(サビ)では、

「さよなら」と言っていますね。

さよならと言いながら、またいつもおなじ話をしだす僕。

「ゆうべ夢を見たよ」って。

恐らく、君の夢を見たんでしょう。

いつも、おなじ話をしている光景が目に浮かびます。

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「おなじ話」まとめ

ハンバートハンバートの「おなじ話」は、悲し寂しい曲にも感じますが、君はいつも僕のそばにいるという、温かみのある曲にも感じます。

メロディもとても温かいですよね。

私が僕の立場だったら、確かに毎日おなじ話を繰り返しちゃうと思います。

実は、君の会話も僕の気持ちなのかも知れません。

反対に、君の立場だったら、、、

僕の話に毎日毎日今の気持ちや状況を報告する形で、返事をすることでしょう。

こんな、シンプルなメロディと歌詞に、様々な感情や情景を膨らますことが出来るハンバートハンバート。彼らの世界観に飲み込まれますね。

ある2人のちょっとした日常の一片を切り取った「おなじ話」の物語。

少し悲しくなりますが、本当にいい曲ですね。



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